SIEファースト・セカンドタイトルをまとめてみた【PS5編】

PS5のローンチタイトルその1。縦マルチ無しのPS5独占タイトル。PS3時代の名作アクションRPGをBluepoint Gamesがリメイクしました。このスタジオのタイトルはいずれも高品質で、今作も高い評価を得ました。

長年SIEと密な関係を築いてきたブルーポイントですが、翌年に買収されてPlayStation Studios入りとなりました。

PS5のローンチタイトルその2。PS4との縦マルチで展開。本作はMarvel’s Spider-man ( 2018 ) の続編でして、Insomniac Gamesによるオープンワールド・アクションアドベンチャーというのは前作と同じ。

PS5ローンチに間に合わせるため、逆算でゲーム規模が設計されたと思っています。1作目よりも小規模ですが、PS5の性能を引き出した良タイトルでした。ナンバリングは付いておらず、実質的には1.5相当のイメージです。

PS5のローンチに合わせてシリーズ1作目がリマスターされました。Insomniac Games自身によるリマスタリング。ちなみに本作と、先ほど述べた新作のMiles Moralesは、2年後の2022年にPCポートされました。

PCポートはNixxes Softwareが担当。同スタジオは2021年にSIEに買収されましたが、PlayStation Studios入りして初めての仕事がスパイダーマンのPCポートでした。

HousemarqueによるローグライクTPS。縦マルチ無しPS5独占の新規IPで、次世代のゲーム体験はここから始まるというようなワクワク感がありました。

ハウスマークはこれまでもSIEと距離が近いスタジオでしたが、本作の成功後に買収が決まりPlayStation Studios入りとなりました。

2016年のPS4ラチェクラに引き続き、PS5でもInsominac Gamesはラチェクラをリリースしました。ジャンルは変わらずTPSプラットフォーマー。

PS5の特徴でもあるロードの速さを活かしたゲームデザインになっており、本作も次世代機のベンチマークタイトルとなりました。なお、2年後のPCポートはスパイダーマンに引き続きNixxes Softwareが担当。

昨年リリースされた本編の拡張ディレクターズカット版です。「壹岐之譚」というストーリーの追加など、色々手が入っています。

3年後の2024年にはNixxes SoftwareによるPCポートが実施されました。

一昨年リリースされた本編のPS5向け拡張ディレクターズカット版です。様々な要素が追加されていますが、ストーリーの追加はありません。

PS4時代のアンチャーテッド2作 ( 「4」とその追加DLC ) がまとめてリマスターされました。Naughty Dog自身によるリマスタリング。PS5版のリリースに遅れること9ヵ月、PCポートもなされました。

Guerilla Gamesによるオープンワールド・アクションRPG最新作。次世代機向けの大作がようやく登場しましたが、惜しむらくはPS4との縦マルチを切れなかったことです。PS5の普及が進んでいなかったためと思われます。

前作はゼルダ ブレワイと発売日が被ってしまいましたが、本作はエルデンリングと発売日がニアミスしてしまいました。人気シリーズではありますが、その年のGOTYに潰されてしまう構図が続いてしまいました。

Polyphony DigitalによるPS5世代のグランツーリスモ。PS4世代で一度外れてしまったナンバリングが復活しており、ライブサービス型のタイトルとして現在も運営中。

ハイエンドなリアルドライブシミュレータというのがシリーズのコンセプトかと思いますが、ホライゾンと同じくPS4との縦マルチを切れず…。本作もPS5の低普及率がネックになってしまいました。

Naughty Dog自身によるラスアス1作目のリメイク。翌年に放送されたTVドラマ版に先駆けてのリリースとなりました。IPを大きく育てようという戦略がはっきり見て取れます。

なお、翌年に実施されたPCポートはクオリティが低く炎上してしまいました。Nixxes Softwareが担当していればクオリティを保てたと思われますが、NixxesにPCポートを任せたい作品が多すぎて渋滞を起こしてしまっています。

Santa Monica Studioによるアクションアドベンチャー最新作。前世代で北欧神話をモチーフにリブートされたGoWですが、リブート続編の本作は北欧シリーズ完結編となりました。

前作は最多GOTYに輝きましたが、本年はエルデンリングという強すぎる対抗に負けてしまいGOTY次点となりました。なおホライゾン・グランツーリスモと同様に、本作もPS4との縦マルチです。

本編の翌年にリリースされた本DLCでは追加ストーリーが描かれましたが、DLCになって急にPS4縦マルチを切ったため物議をかもしました。邦題は「Horizon Forbidden West：灼熱の海辺」で、前作DLC同様やはりダサい。

翌年には本編と抱合せの完全版がPCにポートされました。担当したのはNixxes Software。

Insomniac Gamesによるオープンワールド・アクションアドベンチャー最新作。PS5ローンチでリリースされた前作 ( Miles Morales ) はナンバリング無しの中規模タイトルでしたが、本作ではナンバリングが復活しました。

この年のSIEは特にラインナップが弱く、DLCやVRタイトルを除くと本作が唯一の弾でした。翌年にリリースされたヘルダイバー2やステラ―ブレイドの開発遅延が影響したとされています。

The Game Awards 2023にて存在が明らかになった追加DLCストーリー。発表のすぐ翌週に無料DLCとしてリリースされ、話題になりました。

Naughty Dogは2020年のラスアス2リリース以来、ライブサービス型のラスアスマルチの開発に多大なリソースを割いてきました。にもかかわらず、結局そのプロジェクトは昨年末にキャンセルされてしまいました。

本リマスターは、新作までの空白期間を埋めつつ、TVドラマでフランチャイズに初めて触れた新しいユーザーに最新作を遊んでもらうために開発したと思われます。マルチで開発していた要素も一部取り入れているそうです。

Arrowhead Game Studiosによる協力型TPS。2015年にリリースされた前作は見下ろし型のPvEでしたが、本作はTPSのPvEに変更となりました。

SIEラインナップとして初めてのPC同発マルチとなりました。おそらくSIE自身も予期していなかった大ヒットに恵まれましたが、PC同発マルチというのが大きかったです。

キャンセルを免れたライブサービス型のゲームが今後もリリース予定ですが、いずれも同発でのPCマルチとなる見込みです。

SIEとTeam NINJAのタッグによる新規IPオープンワールド・アクションRPG。SIE × Team NINJAというと仁王シリーズが思い浮かびますが、実は国外では仁王 = SIEパブ作品でした ( 日本国内ではコエテクによる自社パブ ) 。

本作は、仁王開発時のSIEパートナーシップをさらに強化して制作された作品です。その意味で、本作は仁王の系譜として捉えられます。

ビジュアルとオープンワールドデザインの古さからMetascoreでは若干厳しめの評価ですが、減点式ではなく加点式で点数を付ける人が多いUser scoreの方では好評です。

韓国のゲームスタジオShift Upによる新規IPアクションアドベンチャー。開発途中でSIEとのパートナーシップ契約が締結されてニュースになりました。

Shift Upというスタジオはコンシューマ向けのゲーム開発は本作が初めてとのことです。1作目でこのクオリティとなると、次回作には俄然期待です。